映画「旗本退屈男」幻の衣装展を開催します(2019年10月22日~10月26日、映画「旗本退屈男」上映10月24日)
○日時:2019年 10月22日(火)~26日(土)12:00 ~ 20:00
○会場:パリ日本文化会館(101 bis, quai Branly 75015 Paris, France)
○入館無料
○主催:国際日本文化研究センター、パリ日本文化会館、東映太秦映画村、東映株式会社、国立歴史民俗博物館
○開催趣旨:
人気時代劇映画「旗本退屈男」(” Mikazuki, le samouraï gentilhomme”)シリーズで、俳優市川右太衛門(1907‐99)演じる主人公早乙女主水之介が身に付けた豪華着物114点が、京都・太秦の東映京都撮影所で発見されました。時代劇の衣装は仕立て直して別の作品に転用されることが多く、残されていることは稀で、まさに「幻の衣裳」と言えます。
本展示では、そのうち4点を選りすぐり、当時のポスターもあわせて紹介し、映画上映も行います。黄金期の時代劇映画が大衆向けの娯楽であると同時に、江戸時代の浮世絵と同じように、文化であり芸術でもあったことを、感じ取ることができるでしょう。
○「旗本退屈男」と衣装:
「旗本退屈男」(Mikazuki, le samouraï gentilhomme”)は、額に三日月の傷を持ち「退屈で仕方がない」を口癖とする江戸の旗本(samouraï gentilhomme)、早乙女主水之介の痛快な活躍を描いた時代劇映画です。1930年から63年まで約30作が作られ、「天下御免の向こう傷」などの決めぜりふで人気を集めました。上映する「旗本退屈男」(1958)は、シリーズの第23作で、右太衛門の映画出演300本記念映画として作成され、オールスターキャストで話題を呼びました。
衣裳の大半は、53年にベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した溝口健二監督の「雨月物語」で風俗考証を手掛けた日本画家、甲斐荘楠音(1894‐1978)がデザインしたもので、伝統的な華やかさの中にモダンな感覚を取り入れたものが多く、高度な職人技が用いられています。
【関連行事】映画「旗本退屈男」上映及びプレゼンテーション
日時:2019年10月24日(木) 19:00~
19:00~ 映画上映プレゼンテーション:「『旗本退屈男』からみる日本映画史」
細川周平(国際日本文化研究センター・教授)
19:30~ 映画上映「旗本退屈男」 (松田定次監督 / 1958年製作 / 108分 / 日本)
会場:パリ日本文化会館 小ホール
主催:国際日本文化研究センター、パリ日本文化会館、東映太秦映画村、東映株式会社、国立歴史民俗博物館
関連リンク:
映画『旗本退屈男』幻の衣装展(パリ日本文化会館)
https://www.mcjp.fr/ja/agenda/kimonos-de-films-de-la-serie-mikazuki-le-samourai-gentilhomme-jp
映画「旗本退屈男」上映及びプレゼンテーション(パリ日本文化会館)
https://www.mcjp.fr/ja/agenda/mikazuki-le-samourai-gentilhomme-jp
本展覧会及び映画上映は、人間文化研究機構機関拠点型基幹研究プロジェクト「大衆文化の通時的・国際的研究による新しい日本像の創出」により実施します。