【公開ワークショップ】メディア論、メディア表現とファン文化国際日本文化研究センター・大衆文化研究プロジェクト・MANGAlabo 7「最先端メディア論講座シリーズ」第3回
メディア論、メディア表現とファン文化
国際日本文化研究センター・大衆文化研究プロジェクト・MANGAlabo 7
最先端メディア論講座シリーズ3・公開ワークショップ
日時:2019年12月15日(日) 13:30〜16:30 (受付は13時から)
場所:国際日本文化研究センター(日文研) (セミナー室1)
使用言語:日本語
一般公開(無料)
申し込み不要
【お問い合わせ】
国際日本文化研究センター プロジェクト推進室
(電話番号)075-335-2079
(メール)taishu_staff*nichibun.ac.jp
[*日文研へのアクセスに関しては以下のアドレスをご確認ください。]
http://www.nichibun.ac.jp/ja/information/access/
対象:メディア研究、アニメ・まんがとキャラクター文化としての妖怪の研究に関心のある学部生・大学院生を含む研究者及び一般の方
妖怪・ホラー・メディア。この三つのキーワードをめぐって現代のメディア研究と大衆文化の姿を検討することができる。今回のワークショップにおいては、メディア学からアニメや漫画文化の研究を行っているトーマス・ラマール氏が、メディアとしての妖怪文化について講義を行う。ラマール氏のメインセッションに合わせて、〝メキシコの漫画文化〟と〝日本のアヴァンギャルドにおける妖怪〟の発表を行い、メディア表現の展開の中で「恐怖」または「不思議」を表現する大衆の想像力にスポットを当てる。最先端のメディア論の動向もこの視点から窺うことができる。
講座
13:30-14:30
トーマス・ラマール (Thomas Lamarre)デューク大学教授
「メディアとしての妖怪」
メディア学からアニメ、マンガやメディアミックスを研究するトーマス・ラマール氏が、メディア学の視点から妖怪文化に焦点を当てる。今回の講座では妖怪に対しどのようにメディアとしてアプローチできるのか、北米の最先端メディア理論からみた日本大衆文化を考察する。
14:30-14:45 休憩
発表1
14:45-15:15 アルバロ・エルナンデス(Alvaro Hernandez)日文研プロジェクト研究員
「メキシコ漫画イストリエタにおけるホラーの表現」
「イストリエタ」と呼ばれているメキシコの漫画は30年代から80年代にかけて大衆メディアとして広がった。ホラーの表現も、このメキシコの大衆漫画文化において独特な形で展開され、ポピュラーなジャンルとなった。この発表では、メキシコのホラー漫画の特徴とその表現について紹介する。
15:15-15:30 休憩
発表2
15:30-16:00 大塚 英志 日文研教授
「妖怪・変身・アヴァンギャルド」
手塚治虫の妖怪観を手掛かりに「変身」「擬人化」「改造人間」「クローン」と言った戦後のキャラクター造型の基調にあるイメージの出自がアヴァンギャルドや戦時下のメディア理論によって「つくられた」ものであることを確認する。
総合討論
16:00-16:30 コメンテーター 伊藤 慎吾
日文研客員准教授
講師
トーマス・ラマール (Thomas Lamarre)デューク大学教授
アニメーションや漫画を取り扱う日本の現代大衆メディア文化研究の中で、カナダの研究者トーマス・ラマールはメディアの特徴を重視する新鮮なトレンドを形成してきた。代表的な著書として『アニメ・マシーン -グローバル・メディアとしての日本アニメーション-』(名古屋大学出版会 2013) (The Anime Machine: A Media Theory of Animation, 2009)とThe Anime Ecology: A Genealogy of Television, Animation, and Game Media, 2018)が挙げられる。