【展示レポート】2019.10/28-2019.11/22「草の根のアール・ヌーヴォー 明治期の文芸雑誌と図案教育」(京都工芸繊維大学美術工芸資料館にて開催)
【展示レポート】2019.10/28-2019.11/22「草の根のアール・ヌーヴォー 明治期の文芸雑誌と図案教育」(京都工芸繊維大学美術工芸資料館にて開催)
本年度には、博物館・展示を活用した最先端研究の可視化・高度化事業の一環として、京都工芸繊維大学美術工芸資料館との共催により、下記の展覧会を開催しました。
本展示は、京都工芸繊維大学美術工芸資料館と国際日本文化研究センターなどの所蔵品より、京都高等工芸学校(1902年創立)の図案教育資料、幻の挿絵画家・一条成美(1877-1910)の作品を含む文芸雑誌の表紙絵・挿絵資料、併せて160点あまりを展示することで、無名の人々が織り成した日本のアール・ヌーヴォーを紹介するというものでした。
会期中は、663名の入場者があり、大衆文化研究プロジェクトの近代および現代チームとの協力体制のもと、京都工芸繊維大学と連携し、最新の研究成果の可視化を試みた点において意義深い展覧会となりました。
また、みんなのミュシャ京都展実行委員会(「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術」 主催:京都府、 京都文化博物館、 ミュシャ財団、 読売テレビ、 ロー ソンエンタテインメント)の後援もいただき、ミュシャ財団、河瀬満織物株式会社からは、展示作品出品に際し、多大なご協力を賜りました。
関連イベントでは、ジャポニスム学会との連携により、講演会・ミニレクチャー・ギャラリートークを実施しました。計26名の参加があり、長時間ながら、みなさま楽しんでいただけたようで、充実したイベントとなりました。
そのほか、ミニカタログ『草の根のアール・ヌーヴォー:明治期の文芸雑誌と図案教育』(前川志織編、国際日本文化研究センター、2019年10月)を刊行しました。また、ドワンゴと共同制作の「ニコニコ美術館」では、「「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術」を大塚英志と巡ろう【ニコニコ美術館@京都文化博物館】」のプログラム中で、企画監修の大塚英志による本展覧会の解説が約30分にわたって動画配信され、その来場数は会期中に11,364件を数えました。
参照URL:https://live2.nicovideo.jp/watch/lv322597692
改めて、多大なご協力をいただいた関係者のみなさまには、この場を借りて感謝申し上げます。
(前川志織)
○タイトル:「草の根のアール・ヌーヴォー 明治期の文芸雑誌と図案教育」
○会 期:2019年10月28日(月)~11月22日(金)*休館日: 日曜・祝日
○開館時間:10:00-17:00(入館は16:30 まで)
○会 場:京都工芸繊維大学美術工芸資料館 1階
〒606-8585 京都市左京区松ヶ崎橋上町
・ 市営地下鉄烏丸線「松ヶ崎駅」下車1 番出口から徒歩約8 分
・ 京都バス「高野泉町」下車徒歩約10 分
○入館料 :一般200 円/大学生150 円/高校生以下無料
* 京都・大学ミュージアム連携所属大学の学生・院生は学生証の提示により無料で入場できます。
○主 催:京都工芸繊維大学美術工芸資料館、国際日本文化研究センター・機関拠点型基幹研究プロジェクト「大衆文化の通時的・国際的研究による新しい日本像の創出」
○後 援: みんなのミュシャ京都展実行委員会
○協 力: ミュシャ財団、河瀬満織物株式会社
○イベント
2019年11月9日(土)13時~16時
- 講演会「ミュシャ様式とアール・ヌーヴォー再考」
講師:佐藤智子氏(ミュシャ財団キュレーター、「みんなのミュシャ」[於:京都文化博物館]監修)
- ミニレクチャー「日本ミュシャ事始め―白馬会の場合」
講師:三谷理華(静岡県立美術館学芸課長)
- ギャラリートーク
前川志織(国際日本文化研究センター特任助教)
会場:京都工芸繊維大学美術工芸資料館
主催:京都工芸繊維大学美術工芸資料館、国際日本文化研究センター・機関拠点型基幹研究プロジェクト「大衆文化の通時的・国際的研究による新しい日本像の創出」、ジャポニスム学会
事前申し込み不要。ご参加は無料ですが、入館券は必要です。
○関連展覧会
- 「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ―線の魔術」
主催:京都府、京都文化博物館、ミュシャ財団、読売テレビ、ローソンエンタテインメント
会期:2019年10月12日(土)~2020年1月13日(月・祝)
会場:京都文化博物館
https://www.ytv.co.jp/mucha2019/
○お問い合わせ先
国際日本文化研究センター プロジェクト推進室
Email:taishu_staff*nichibun.ac.jp (*に@を入れてください)